神学校に進学したにも関わらず信仰心を持てずにいたマイケルは、バチカンに派遣されエクソシスト養成講座を受けることになる。
それでも未知の存在を信じきれない彼に、講師のザビエル神父は有名なエクソシストであるルーカス神父を紹介する。
彼の悪魔祓いを手伝うことになったマイケルは、そこで起こる不可解な出来事に少しずつ浸食されていき…。
実話をヒントにして作られた映画。
あんまり期待せずに観たら面白かったです。
元々こーゆーオカルト物が好きであるんだけど、予想以上に話と伏線がしっかりしてました。
ストーリーはあの有名な「エクソシスト」と似ているかな。
少女にとり憑いてた悪魔の真の狙いは実は…てところが。
しかもこの悪魔さんが狙う標的は、1人じゃなく二人。
その二人から信仰心を奪うため、あれやこれやと様々な心理攻撃を仕掛けるのですが、その手口というか陥れる手順が鮮やか過ぎて、思わず感心しちゃいました。
以前リストラ問題でよく言われてたガスライティングってやつと似てますね、これ。
人間社会でもよくあるような方法だったので、現実的に見てもちょっと怖かったです。
しかし一方で、カエルさんやにゃんこを見せつけたり蹄の足跡を残したりと、自分の名前をアピールするような不可解な行動もみせちゃう○○○さん。
きっと人間との悪魔祓い対決をゲーム感覚で楽しんでるんだろうなあと思わせます。
しかも世界を股にかけて、複数の人間の運命を数十年がかりで徐々に狂わせていくんだから、ゲームのスケールがでかいです。
実話をヒントにした話らしいですが、ホラーとして、そして人間の心の揺れを扱ったサスペンスとしても地味に優れてる映画だなあと思いました。
ちなみにこの映画で、○○○がパタリロ!に出てきたあの人であることを知りました。
ひとつ勉強になった。
でも他宗教では神様らしいのに、いいんだろうか。