「泣き虫弱虫諸葛孔明」をやっと購入~。
ちゃんと3巻まとめ買いしましたとも!
久々に酒見賢一さんの本を読めて嬉しいです。
今までの小説とは違って、珍しくくだけた感じの文体だなあ。
とても面白いんだけど、ちょっと意外だった。
かろうじて「語り手の事情」に近い感じ?
性に関しては極力触れないようにしてるっぽいけど。
しかも普段、ネットとオタク文化にどっぷり浸かってそうなのを窺わせる表現がちらほらと(笑)
なんだか酒見さんに親近感持ちました。
それにしても孔明のキャラ、なんというかFF7のクラウド(本編限定)を連想しちゃったよ。
本人は自信満々でカッコつけてるんだけど、皆から「素敵~」「カッコイイ!」と持て囃されず、むしろキモイと思われてたり。
それに、「興味ないが、相手から熱心に乞われて仕方なく…」というスタンスを貫くため、
陰でチマチマと努力しているところがもう(笑)
他には、パニッシャー(映画版。トム・ジェーンの)のフランクとか。
皆から後ろ指さされるタイプじゃないけど、裏で仕込みをせっせとやっているところが。
こういうタイプが主人公の場合、たいていは面白くなるね。
…あっ!さらに思い出した。無責任艦長タイラーもこの小説の孔明っぽい。
ところで肝心の三国志は…。
私、今まで読んだことありませんでした(無知でごめんなさい)
ギャグ調の四コマなら読んだことあったけど…確か名前が「STOP!劉備くん」。
(この漫画のお蔭で、かろうじて三国志の登場人物と関係図、エピソードは把握できた)
マトモに読むのは、この小説が初めて。
だから、「あの四コマのエピソードはこういうことをパロってたのか!」と記憶の中で照らし合わせながら読んでます。
この感覚、角川映画の里見八犬伝を観た10年後に、元祖の南総里見八犬伝を読んだときと同じかも?
そういえば私、今まで曹操が好きだったんですが、この小説を読むまで曹操がここまで多才だったとは知りませんでした。なんというミーハーの極み。
この程度のしょぼい知識で、三国志ファンと三国志談義とか考えないで本当に良かった。
小説の中では主人公の孔明が好きだけど、人として好感持てるのは均君ですね、やっぱり(笑)
現在、まだ2巻の途中までしか読んでませんが、最後までこの小説と付き合っていきたいと思いました。
やっぱり酒見賢一さんの本は飽きません。
読み終わったら、横山光輝さんの漫画も読んでみようかな。
p.s.
ホントは今回、本を買った程度の記事にするつもりだったのに、次々と書きたいのが出てきちゃって。
結局、最初に書いた記事は消しちゃいまいた。
この調子だと、3巻読んだらまた感想が増えるのは必至。
その時は、追記するか新しい記事を立てるかもです。