ちょっとリハビリ感想。
GYAOで無料視聴しました。
何故今まで観てなかったのかというと、「ヒロインがムカツク!」という言葉をしばしば聞いてたからです。
きっとヒロインが二人の男の間でフラフラする話なんだろうなーと容易に想像ついたので、そういう話が好かない私にとって、剥き出しの地雷が見えてるようなものでした。
だから、今回この映画を視聴する気になったのも、魔が差したという以外ありません。
まあタダだし良いかーという軽い気持ちも手伝って、再生ボタンをクリックしました。
で、感想はというと。
正直言って感動しちゃいました!
17歳という眩しくて瑞々しい、輝いた恋というのが凄く伝わってきたし、認知症のヒロインに最後まで寄り添う主人公に、もう涙がボロボロでした。
観て良かったと思います。
…ただですね。
こういう感想を抱けたのは、あくまで初見だから。
この映画、2回3回と繰り返して観るのは向いてないと思う。
だって観ててハラハラドキドキしてるときも、ラストで涙している時でさえも、どこかで冷めた自分が
「これって主人公とヒロインの美しい老人パートが、二人の酷さに対する免罪符になってるよね」
と呟いてたんだもの。
だって冷静に考えれば、主人公もヒロインも身勝手。
ヒロインの婚約者と、主人公と関係持ってた未亡人に対して酷いでしょ、この二人。
二人が良い人達で潔く身を引いたから、なおさら可哀相。
ヒロインもそりゃ「ムカツク!」と言われるわ。
そもそもあの話は、ヒロインが待ってるだけじゃなく、せめて主人公に手紙送れば済むことだったのに。
…というふうに、初見でさえ上記のような引っ掛かりを覚えるんだから、2回目みたらますます粗が見えてきて、評価が180度変わるのは目に見えてます。
だから、私はこの映画をまた観ようとは思えません。
観たら確実に覚めちゃうから。
ある意味、私にとってこの映画は一回こっきりの「夢」なんだろうなあと思います。