木星の衛星であるエウロパに生命体が存在する可能性を求め、宇宙飛行士達が調査のため出発するが、エウロパ付近で突如宇宙船との通信が途絶えた。一体、彼らに何が起きたのか…?
うーん…。
私が変な方向に期待してたのか?それともこの映画の方向性がズレてるのか?
観終えた後は、そんな考えで悶々。
エウロパにいる謎の生命体が暴れ回る映画なのかと思って観たのに、中身は予測不能なトラブルに見舞わながらも任務遂行を諦めない宇宙飛行士達のヒューマンドラマでした。
一応、ちゃんと謎の生命体が宇宙飛行士達を襲ったりするんだけど、そこに行き着くまでの展開が非常に長くて。
妙に人物描写に力が入っていて、それが話の7割くらいを占めてるんです。
しかも、その人間ドラマがくどくどと説明的で引き付けられない。
何というか、本来なら俳優が言外に演じ示すことで軽く流せる場面を(例えばクルー同士の仲の良さとか)、わざわざ長い台詞を言わせて関係を説明するようなまわりくどさがあり、そのせいで話のテンポが破壊されていると感じました。
ならば宇宙空間や木星、エウロパなどの景色を楽しもうと考えても、大半の映像が船内だし、たまに宇宙やエウロパのシーンが出てきても、その8割くらいが人物にフォーカスしてるので、画面の閉塞感が半端ない。
肝心なエウロパの生命体も、上記の宇宙飛行士達のヒューマンドラマに押され過ぎていて、存在感がゼロ。
もう「この映画、無理してエウロパ在住のイカなんぞ出さなくても良かったのに」と思っちゃいました。
そんな感じで私の中で「微妙~…」という評価になったこの作品。
でも、一方で「ただの宇宙でのトラブル物映画」という認識で観ていたら、もしかしたら少し違った感想を抱けたのかなとも思いました。
…うーん、やっぱり私がこの映画に求める方向性を間違えてたのかな?