こつぶがゴロゴロ。

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隻狼プチ考察6:怨嗟の積もる先について

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仏師殿描く余裕がなかった。


 このゲームの葦名国は、戦で屍が増え、降り積もる怨嗟が溢れると鬼が誕生するという仕組みがあるようです。
狼をサポートしてくれる仏師はその怨嗟を溜める?器となっていて、終盤は内府軍が攻めてきたことによって一気に増えた怨嗟を受け止めきれず、とうとう怨嗟の鬼となってしまいます。

 

大手門にいるお婆さんは、そんな仏師の背負った運命を最初から知っているように、意味深な言葉をいくつか投げかけます。

「考えたことがあるかい?怨嗟がどこに積もっていくのかを」「だからこそ、あんたもあ奴も憐れなことだよ」「だからって、あんたが替わりになることはないんだよ?」

 

まるで、次の怨嗟の積もり先候補はあんただよ、と言わんばかりの台詞の数々。
初見時は「このお婆さん何者?」という感想だったのですが、不死断ちEDでエマが「また新しい忍びが力を求めるときが来るでしょう」

と、同じ左腕の隻腕の忍者が再び現れることを予測したような台詞を言ったことから、もしかすると葦名の国は「左腕を斬られた忍び」が定期的に出てくるようになってるのではないかと思いました。

 

というのも、仙郷で戦うことになる七支刀を持った桜竜も左腕が無かったからです(首の辺りには小さな両腕が生えてるようですが)
桜竜が隻腕になった理由は色々考察できるのですが、私は今のところ、丈が葦名城に持ってきた常桜が桜竜の左腕か、その分身だったんじゃないかと考えてます。

 

では桜竜の隻腕が忍びと何の関係があるのか?なのですが。

 

多分、元々は怨嗟の積もる先って桜竜の左腕だったんじゃないかと思うんですね。

受けた怨嗟を浄化するなり己の力にするなりして昇華してたんじゃないかと。
だけど丈の持って行った常桜が葦名城で枯れてしまった為に、左腕を失って怨嗟を受け止めることができなくなったのではと思います。
そして桜を枯らした犯人が忍びだったこともあって、葦名の忍び達は桜竜から呪いを受けるようになり。

そのことを、桜が枯れた影響で病気になった丈が一心達に教えてくれたから、あのお婆さんもエマもその仕組みを把握してたのではと考えています。

※追記。実は常桜が健在の頃から病気だったのかも。

 

ちょっと話はずれますが、他にも気になる点が2つありまして。

 

ひとつは、狼の右目周辺が白くなっていることです。
変若の御子は、彼の右目を見て「竜胤の呪いを受けてるのですね」と言います。
そこで思い出すのは、戦闘中の桜竜の右目が閉じられていたことです。
桜竜の右目が原因で狼の右目もああなっているのだとすれば、桜竜は竜胤の契約を交わした者に対しても呪いをかけていることになります。
なので、もしかしたら不死斬りの真の名が「拝涙」となっている辺り、桜竜の右目はかつて竜胤の契約を交わした者により、不死斬りで潰された可能性も考えられます。

 

二つ目は、不死断ちEDの狼が仏師と同じ道を歩んでいることです。
九郎を自分の手で殺してしまった罪悪感でその道を選んだと私は考えてますが、一方で竜胤の御子を殺めるという行為は桜竜から怒りを買うものであり、その為に狼は怨嗟の積もり先になったかもしれないとも思います。

これらを考えると、桜竜が葦名に及ぼしている影響というものはかなり大きなものであり、怨嗟の積もり先に関しても桜竜が決めてる可能性がありそうです。


まあ、これは「丈の持ってきた常桜が桜竜の左腕だった」という前提で考察(妄想)したものなので、桜竜の左腕は日の本に来る時から無かったのでは?と考える人にはピンとこない説だと思います。

これからDLCも出るみたいだし(そうだと信じてる)、それにより考察内容がまた変わるかもしれませんが、とりあえず今は私の中でそういう設定になってます。はい。

※追記。

この考察は、常桜のテキストと巴の手記の件を無視して考えたものでもあります。

なので、白木の翁達との関係が頭の中でまとまったら、改めて考察しなおす予定。