こつぶがゴロゴロ。

主にネタばれ感想を呟いてます。

FF7リメイクの感想。

 ※ プレイ日記を書いてみたものの、ずっと愚痴を言い続ける日記もなんだかなあと思い、クリアーしてから感想を書くことに変更。

Twitterでつぶやいたものもまとめます。

 

ということで、今回はクリアー済みの感想です。

期待を0以下まで下げていたお陰で、アドベントチルドレンの時のように激怒することはなかったのですが、それでも思うところがたくさんあったので、心の整理も兼ねて感想を書こうと思います。


 今回のリメイクもコンピレーションと同様、FF7を面白いと思ってない人達が「こうやったら面白くなるだろ!」と色々弄って劣化させたような感じに仕上がっています。

 

 原作に近いシーンならまあ妥協して遊ぶことはできます。
でも、原作に無かったリメイクオリジナルの部分(これが今回多過ぎる)は苦行レベルでつまらない。
5番魔晄炉や神羅ビルで追加マップと戦闘イベントを連発された時には、殺意に似た気持ちを抱きました。
しかも、原作では雑魚敵だったモンスターがボス敵となっており、戦闘中にどうでもいいカットインが入ってくるせいで、原作を覚えている人ほど煩わしさを感じて「余計な手間をかけさせるな!」と言いたくなる作り。

 

街並みや通行人達も、現代物の洋ゲーに使っていた素材を再利用したのでは?と邪推するほどクラウド達の恰好と乖離していて、とても「あの」FF7の世界観だとは思えません。
唯一FF7を思い起こさせたマップはエアリスの家ぐらいですが、後は魔晄炉だ、セブンスヘブンだ、神羅ビルだと言われても、懐かしさは皆無でした。

 

 演出に関しても映像が豪華なだけで、カメラワークやカット、音楽は完全に原作の方が上。
素直に原作通りの演出にすれば見栄えもテンポも断然良かったと思うのに、何故そうしなかったのか不思議。
もしかして、今回は元のFF7と同じ表現方法を使ってはいけないという縛りでもあるんでしょうか?

それと、世界観と演出がどうもサイコブレイクを彷彿させるのは気のせい?

例えるなら、STEMのコアとなったセフィロスが構築した世界で、STEMに繋がれたクラウド達がFF7の話を繰り返そうとしてる感じ。
なにか影響を受けてるのかな。

 

 モブキャラ達の会話に関しても、今回はただの雑音でしかなかったのが残念。
リメイク版だと「モブ同士が勝手に喋ってる時にクラウドが聞き耳を立てる」というスタイルである為、モブキャラの会話を網羅するのが難しい。
原作のように「クラウドがモブに話しかけて会話を引き出す」という形の方が、RPGとして没入感があると思うんだけどなあ。


 キャラクターの操作性については、良い部分だと思う。
ダッシュの速度が速く、スタミナも関係なく走ることができていたし。
ただイベント付近になると、走る速度を制限されることが頻繁に起きていたのは残念。
戦闘時も平常時のダッシュができれば良かったと思います。

 

 戦闘は、体験版の感想で書いた時と変わらず。
クラシックで遊んだのですが、アクションだと爽快感はあまりなく、自動モードでもATBが溜まるまでの間は戦闘を眺めてる時間が長くて、どっちを選んでも「面倒だな~」という感想に。
召喚獣を使えるのがボス戦のみなのも微妙でした。


武器の強化に関しては…個人的に初期装備品のバスターソードで戦いたいという拘りは無かったので、あまり有難みを感じなかったような。

私の本命はハードブレイカーだし。

何でも屋の依頼クエストも、話を進める毎に遊ばせようとするのはやめて欲しかったです。


 そしてストーリーについて。
原作にない台詞やシーンが、全部蛇足&劣化に感じました。
しかも、プレジデント神羅をはじめとする、脇役達の「一方その頃」なシーンが多発するせいで、話のテンポが非常に悪い。
8~9割ぐらいは強制イベントにする必要が無さそうな内容だったから余計に。
ここまで映像を見せたいのなら、ゲームじゃなく映画でやれば?と言いたくなるほど。
面白いのならともかく、冗長に感じる会話と演出だからやりきれない。
これならもう、「BEYOND:Two souls」と同じ形式にした方がマシだったのではないかと思います。

 

で、一番思ったこと。
今回、完全に原作の魅力頼みでありながら、原作を馬鹿にしてるの?と思うような箇所がチラホラあるのは何故?

物語構成が原作と違い「ソルジャーを演じるクラウドの滑稽さを馬鹿にする」前提で作られているようで、プレイしていてクラウドが気の毒になる。


また、レッド13に「私たちが捨てようとしている風景」と言わせたり、赤青黄色のフィーラーの説明で、原作のクラウドティファバレット疑惑があったりなど、原作に思い入れのある人なら眉を吊り上げるような要素がてんこ盛りで、ファンに喧嘩を売ってるの?と言いたくなります。

 

…とはいうものの、現時点ではこれらにどんな意図があるのかはまだはっきりしないし、最終的に原作を尊重する方向へ着地する可能性だってあるとは思います。

 

ただし。

 

制作スタッフも、今回のリメイクで原作を否定されたと感じるファンも出てくることは、絶対に想定しているはず。


それでいて、第二部への引き込み要素に原作ファンを悪い意味で煽るようなものを入れてくるという事に、性格の悪さを感じます。
こういうところはコンピレーションの頃から本当に変わってない。
いい加減、原作ファンの感情を煽ってコントロールしようとするのはやめてください。 

とりあえず、第一部は原作の思い出の為、義理として予約購入しましたが、第二部に関しては今のところ予約は無いな、と考えています。

 

 

 では、ここからは考察もどき。

 

 …なんですが。 


FF8の時もアドベントチルドレンの時も、キャラクターの感情の発露が設定と話の流れに沿ってなかったり、これ必要だったの?と思うような設定があったりなど、エモーションを求めるあまり、話の前後の繋がりを考えずに作ったような箇所が目立っていたので、今回も真面目に考察したら馬鹿を見るだけのような気がするのですが。
それでも気になった部分をメモしてみたいと思います。

更に乱文となりますが失礼します。


①リメイクは、原作とコンピレーションの設定が半々の第三の世界だと思われるが、同一時間軸で何度も似た歴史を繰り返しているのか、平行世界の設定なのかは不明。

 

②リメイクの物語はメタ視点で書かれているようで、今回のクラウド達は「フィーラーの干渉が無いと本来のFF7の物語を完遂できない」ことを匂わせる描写が多々見受けられる。
 クラウドが原作とは違い伍番魔晄炉爆破作戦に誘われなかったり、エアリスが教会の廊下の手摺に持たれ掛かると壊れて落ちるなど。
 上にも書いた「ソルジャーを演じるクラウド」に対して、周囲(レノや宝条とか)が彼の正体を暴くような反応がやたら目立つのも、そのひとつ。
 なので、今回のクラウド達はフィーラーが干渉せず放っておいたままだと、セフィロスを倒して星を救うことができない可能性が高い。

(もっと言えば、今回のバレット、エアリス、ティファ、レッド13は、フィーラーが干渉しなければ、神羅ビル脱出後のハイウェイ逃走中にクラウドが撃墜したヘリと衝突して死んでいたと思われる)
これらに関しては、セフィロスが仕組んでいるのか、元々そういう時間軸だったのかは不明。

 

③リメイクのOPでミッドガルを飛ぶ黒い鳥がセフィロスだったとしたら、彼が運命を変える為の行動を開始したのもこの時だと思われる。
 また、エアリスがクラウドに出会った後、フィーラーのことを「何なのこれ」と言ったことを考えると、彼女の方も未来?を感じるようになったのは、OP後からなのでは。

 

④EDのザックスが生き延びたシーンは、フィーラーを倒したことにより発生した時間軸。
彼が生き延びることを望んだのはセフィロスだと思われる。
 恐らく、ザックスが生きていた方がセフィロスにとって都合の良い展開になるのかもしれない。

 

⑤ラストバトル後に原作のクラウドVSセフィロスの再現(劣化Ver)をやった「世界の先端」は、荒廃した星を思わせる。
 セフィロスが星雲を見て「我々の星があれの一部になるらしい」と言い、それを聞くクラウドの背後にも大きな星雲があるのを見ると、今回のモチーフはアンドロメダと天の川の衝突なのかもしれない。
 序盤でセフィロスが「星が悲鳴もあげず静かに死のうとしている」と言ったことも考えると、恐らく星は星雲の一部になることを受け入れてた所を、ライフストリームのセフィロスが星を無理やり延命させようとした為に、ラストバトル直前で星の悲鳴が聞こえるようになったのでは。


 

⑦花畑の夢のエアリスは、リメイクのエアリスでは無いのかもしれない。
 原作以上にザックスを引きずっていそうなリメイク版の彼女が現時点で言う台詞にしては重い気がする為。
 恐らく、この時の彼女は原作の世界でライフストリームとなったエアリスではないかと。

夢のエアリスは朝になることを気にしていたことと、オーロラは日中見ることができないことを考えると、夢の夜空にあったオーロラからやってきた可能性が。
 主題歌の「もう一度輝け」は、オーロラのことなのかも。

 

⑧捨て去る風景がどれもコンピレーションらしき映像が使われていた為、もしかすると捨て去る風景は原作ではなくコンピレーションverなのかもしれない(個人的な願望込み)

 


 今日はとりあえずここまで。

このままキャラクターのことまで語ると、本当に長い愚痴になりそうなので、それは近いうち別の記事で書きます。
寄り道イベントや選択肢を全部こなせば、また別の解釈になるのかもしれないけど、2週目を遊ぶ気力がまだ沸きません…。

※追記。

この考察メモは、あくまで「製作スタッフが原作の話を尊重するだろう」という前提で考えたものです。