こつぶがゴロゴロ。

主にネタばれ感想を呟いてます。

FF7リメイクのキャラクターについて。

 前回はリメイクの全体的な感想を書きましたが、今回はキャラクターの感想を。これでFF7リメイクの感想は終わりとします。

※主要人物のみです。Twitterでつぶやいたものに追記してます。

 


クラウド

 原作の頃から1番好きなキャラクター。
彼が主人公でなければ、リメイクは7番街スラムについた時点で投げ出していました。
クラウドさん、ありがとうございます。

 リメイク版の彼は、妙におどおど、どぎまぎするのが多くて心配になりました。
アパートの大家に言われて「えぇ…」という反応とか、セフィロスが出てくる度に怯えるとか。
個人的に原作の前半クラウドは、元のプライドの高さも相まって、他人には弱さ(柔らかさ)を見せぬよう全力を注ぐイメージがあったんです。
彼のギャグシーンも、普通の人ならどぎまぎするところを、クラウドは意地を張ってクールに自信満々に対処しようとするから、それがおかしくて笑えてしまう、という感じ。
年相応の男としての気概を、ちゃんと持ってた気がするんですね。
これは16歳の彼だって同じでした。
でもリメイクのクラウドの素は、原作の16歳の彼とも違っていて、もっと子供っぽいというか気弱な印象を受けます。
このまま精神世界のイベントをこなすと、クラウドが原作よりほわほわした性格になるんじゃないかと心配になるほど。

また、今回のクラウドは女好きって感じがしないのも残念。
原作ならジェシーに誘われた後「この先は危険だ」の他にも「行くぜ!」な選択肢が出現して、喜び勇んで入室するとジェシーと同居人の女の子達に変質者と罵られ叩き出される、みたいなイベントがありそうなのに。
蜜蜂嬢に腕を触られて邪険に振り払うところも、原作のクラウドならされるがまま鼻を伸ばしてそうなのにな、と残念に思いました。

それと、リメイク版のクラウドって一般兵時代に本社に来たことのある設定になってるのかな?
原作では本社には来たことないと言ってた気がするんだけども。
他のキャラ達もそうなんだけど、今回のキャラ設定は原作とはあべこべになってる箇所が多いですね。

 まあ、そんな差異の数々も、今のところはまだ我慢できる範囲ではあるんですけど。
ただ、やたら落ちそうになってティファエアリスに助けられるシーンが多かったのはなんで?
誰に向けたサービスシーンなのあれは?

 

   
ティファ

 原作の少女らしさと健全な色気が消え、カマトトぶった壇〇さんのようになってしまったリメイクのティファ。
原作では戦闘終了後にやってた伸びの仕草を、今回はクラウドと2人きりの時にねっとりとやっていて。
戦闘終了後の「シャワー、浴びたいな」の台詞も、原作のティファならもっと溌剌とした言い方をしそうなものなのに、こっちもねっとりとした言い方に。
そんなティファを見てると、制作中に女性スタッフは誰も咎めなかったのかと不思議に思ってしまいます。

原作の彼女は物語後半でベタベタした本性を出してはいたけど、不健全なねっとり感はなかった筈なんだけどなあ。

 また、ねっとりとクラウドに絡んでくる一方で、彼に疎外感を与えるような場面が目立ったのも気になりました。
これに関しては、彼女の性格というよりは制作側の問題だと思うけど。

私はクラティが好きなので、クラウドとティファの絡みが増えるのは嬉しい…はずだったんだけど、上記のことが引っ掛かって素直に喜べませんでした。
その絡みのシーンもやっつけ仕事みたいな雑っぽい感じで微妙だったし。
お互い初々しい、もじもじ感を経て徐々に距離を縮めていくような、そんな丁寧な描写が欲しかったです。

それと…、これはエアリスやジェシーにも言えることだけど、みんな口紅をつけてないのは何故?
ナチュラルメイクのつもりなのかもしれないけど、それが行き過ぎてる気がして。
原作のティファ達は、もっと濃い目のルージュを引いてるイメージだったから、なんだかなあと思いました。

 

 

エアリス

 原作の勝気でエネルギー溢れるエアリスとは違い、リメイク版ではどうもフワフワしてて芯が通ってなさそうな印象を受ける彼女。
そして、原作とは違って先の展開を知ってるような台詞もよく出てきます。
クラウドと出会ってフィーラーに囲まれた時は「これなんなの?」と恐れ戸惑っていましたが、再会後はその先の展開を知ってるような素振りを度々見せてきます。
最終章になる頃には、運命の壁がどーのこーのと言い出し、クラウド達どころかプレイヤーである私ですら置いてけぼりにするまでに。
そんな彼女が言うには「セフィロスは星と自分しか大切じゃない、だから間違ってる」らしいです。
恐らく、エアリスは星が自然の摂理で滅ぶのは仕方ないと受け止めていて、星の意思を尊重したいという前提で動いているのではと思うのですが。
今回はエアリスの意図がぼかされ過ぎていて、ラストバトルも何のために戦ってるのかはっきりせず、EDは個人的に微妙な締めくくりとなってしまいました。

 それと、少し気になる点が。
別れ展というイベントで公開されてたらしいエアリスのセリフで、「私も空に消えるんだ…」という言葉があったのですが。
聞くところによると、これはCCのエアリスが空を怖がるという設定を意識したものらしいのですが、「私も消える」ってどういうこと?
もしかして、CCとリメイクの世界のエアリスは、死後ライフストリームで意思を保ち続けることができない設定なの?
単なるノリで考え付いたフレーズの可能性もあるので考察はしませんが、ちょっと引っ掛かりました。

 

 

バレット

 原作と違って、初っ端からクラウドに対して割とフレンドリー?な彼。
リメイク版のバレットは、クラウドに対して警戒心があまり無いように思います。
また、セトラと約束の地に関する知識も、原作ではプレジデント神羅に説明されて初めて分かったようなフシがありましたが、リメイクでは最初から知っていた様子でした(逆にクラウドは、現時点では5年前に知った古代種と約束の地の知識は思い出せてない様子)

 そして、バレットがアバランチに入った動機は「村をスカーレットに焼き払われて神羅が憎いから」という理由だったはずなんですが、今回の彼はそれを匂わせるような薄暗い所があまりなく、本気で星命学に傾倒しかかってるんじゃないかと思ってしまいます。
まあ、本家アバランチも原作と違って大規模な組織のままだし、ウータイと組んでるみたいな設定も出てきたし、色々差異があるんだけども…。
(誰かの台詞でウータイがマテリアを全部回収してるっていうのがあったけど、ユフィが本家アバランチと手を組んでるってことなんだろうか)

サングラスにやたらこだわってるのも、リメイク版で何か理由付けされてるのかな。
…そして、魔晄炉爆破とそれ以降のテンションが別人レベルで違ってたんだけど、これは何か意味があったんだろうか。

 

セフィロス

 リメイク版のセフィロスは、初登場時は「星が静かにゆっくりと死んでしまい、消えてしまう」と言い、EDでは星雲らしきものを見上げて「我々の星はあれの一部になるらしい、俺は消えたくない」と言います。

原作にはなかった設定がセフィロスに付加されているのは明らかで、「じゃあこいつは何がしたいんだ」と考えてみると。

 元々はアドベントチルドレン(以後AC)で言ってた通り、「星を船にして宇宙をスイスイ泳ぎ、新しい星が見つかったら船をぶつけ、その星のライフストリームを自分のものにする」をやりたかったのではと思われます。

前回の感想で書いた通り、星雲の衝突か何かが数億年後にあって、星はそれに巻き込まれるか、又はその前に寿命が尽きるかのどちらかであり、星自身はその運命を受け入れてるのだけど、セフィロスは星の軌道を変えて星雲から逃れようと考えてるか、もしくは星の寿命が尽きる前に近場にある星へ移動しようと考えてるんじゃないかと思いました。
しかし、何らかの理由で星を操縦することができないセフィロスは、その原因を取り除くためにリメイク版の世界で星を操縦できるよう、運命を変えようとしているのではと。
そして、同じくライフストリームに溶けずにいるエアリス(原作ver)が何らかの邪魔をしてるのではと思われるのですが、恐らくそんな彼女を止めるためにクラウドが必要なのかなと、今のところ解釈してます。

なので、今回のセフィロスは原作後(最低500年以上後)or AC 後の彼であると思います。

…ただ、この解釈だとセフィロスの存在が小物化するような気がして微妙ですね。

 


レッド13

 今回の彼は、本当に印象が無かった。
強いて言うなら、らんまとあかねの声優さんが共演?してるんだな、ということぐらい…。
500年後の映像を「私たちが捨てようとしている風景」と言ってたけど、レッド13はあの風景の意味を理解してなさそう。

 

 

以上です。

アルティマニアは買ってないので、それの情報を抜きにした感想でした。

リメイク版のキャラクター達の性格と細かい設定は、ほぼ全員が原作から変わっているように思います。
あんまり変わって無さそうなのはウェッジぐらいかな?
ジェシー&ビッグス&ウェッジについては、気が向いたら追記するかも。
…本当は、女キャラで一番好きなのはジェシーなんだけど、性格が変わりすぎていて何とも…。