先月、NETFLIXで。
やっぱりジェームズ・ワンのホラーは安心して観ることができます。
「SAW」の時は大して良いとは思えなくて、「CUBE」より話題になってたのが納得いかなかったのだけど。
インシディアスや死霊館シリーズを観て、私は彼を見る目を変えました。
この人は、オカルト系のホラーがとても上手いと思うんですね。
アジアホラーの幽霊の怖さと欧米ホラーのテンポの良さをほどよくミックスさせて、幽霊の怖さやグロさに頼り過ぎず、万人向けのホラー映画を作るのが上手い。
更に…「ライト/オフ」でもそうだったんだけど、ここ10年のジェームズ・ワンのホラー映画って、温かい「愛」を感じさせるものが多くてね。
良い意味でN〇Kの教育ドラマっぽいというか、登場人物の行動が性善説を元に形成されてる気がするんです。
だから、子供にも安心して観せることのできる、珍しく良心的なホラー映画だと思います。
勿論、話の構成も起承転結がしっかりしてるし、娯楽作品として高クオリティなのは言うまでもないです。
なので、今回の「アナベル 死霊博物館」も、やっぱり「愛」が描かれていて、怖がりつつラストでほっこりしたんだけど。
ちょっとびっくりしたのは、ダニエラの「ウォーレン夫妻に興味を抱き地下室へ行きたがる動機」が、「浅はかな好奇心」ではなさそうだというのが、観ててすぐに分かったということ。
監督と脚本の力なのか、ダニエラ役の女優さんの演技が上手かったのか、それとも「ジェームズ・ワンの映画だから軽い動機ではないだろう」と私が無意識に思ってたのかは分からないですけど、これを初っ端から感じ取れたのには驚きました。
それだけ作中の登場人物や事象の意図を、観客に対して正確に伝わるよう計算して作られた映画ってことですよね。
映画というか…作品作りの奥深さを改めて感じてしまいました。
今年の死霊館シリーズ最新作も期待してます。
ちなみに。
今は仕事が色々大変な時期なので、ブログを書くことを控えようと思ったんですけど。
急にこの映画のことを話したくなっちゃったので、つい書いちゃいました。
久々にネタばれ無しの感想でした。