こつぶがゴロゴロ。

主にネタばれ感想を呟いてます。

クリスマス・クロニクル2 の感想

 

 

 前作から2年後の続編。
すいません。正直に言わせてもらうと、今回はいまいちでした。

 

2年後に主人公のママが、新しい恋人と婚約寸前まで進んでるという設定は
まあ妥協できます。
主人公の初登場が、クリスマスとは無縁そうなリゾートビーチなのも
(個人的に微妙ですが)アリだとは思います。

 

問題は、前作の主人公テディが一線を退いて、ママの恋人の連れ子ジャックが
その位置に代わったこと。

 

前作と同様、テディとケイトがサンタクロースと再会して奮闘する話で良かったのに、何故テディをママやボブと同じ位置に降格させる必要が?
主人公格をケイト、テディ、ジャックの3人にするのは駄目だったのでしょうか?

 

 また、前作からの視聴者であれば、常識に染まった大人達とサンタがやり取りする様子を再度見たかった人が多いと思うのですが、そんな場面も後半になって
申し訳程度に出てくるだけ。


1と比べると全ての面でグレードが落ちていて、「ドラマシリーズにする予定だった企画を、無理やり映画にしたのでは?」と少し疑ってしまいます。

 

 何より前作と決定的に違ってたのは、今作は子供達とサンタクロースだけにフォーカスされていて、大人達が只の舞台装置と化しているということ。

1の話は大人のエキストラ達まで目が行き届いていて、「スレた大人達にもファンタジーを信じる子供時代があったんだ」と思わせるような、そんな情緒があったのに。

2は大人がただの飾りになっているし、視聴者に対しても「そろそろ現実を見つめて割り切った大人になろう」と暗に言っているようで、なんだかなあと思います。

 今回、19歳のテディがサンタと共に冒険しなかったのも、ケイトがママの再婚で亡きパパが忘れられるのではないかとモヤモヤしている設定も、そんなメッセージが込められてるように思えてならないのです。

 

 とはいえ、この映画は前作から「キッズファミリー映画」に分類されていたのも事実であり、今回の私の感想は「大きいお友達が年甲斐もなく駄々をこねてる」ことに近いのかもしれません。

本当のターゲット視聴者である子供達が、ケイトとジャックに感情移入して楽しめたのなら、この映画は大成功なわけですから。

 

 でもやっぱり、3が作られるなら再度1のコンセプトに戻してくれたらと思ってしまいます。

それに、 カート・ラッセルゴールディ・ホーンのサンタ夫婦は華がありキャラも立っているので、2で終わらせるのは勿体ないとも思うので。

 

…え、ベルスニッケルはって?
なかなか良いキャラだったと思います。

ユールキャットも可愛かった。