虚ろな目でバイクを飛ばす大好きな人の姿をひたすら眺めたり、哀しげな目で車を運転する大好きな人の横顔をじっと見つめたり、ぽっかり空いた心で女性達との触れ合いを繰り返す大好きな人の刹那的な行動を静かに見守ったりするのは、大変だけど苦痛じゃない。
だけど、全く興味ない人の「それ」にずっと付き合うのは、果てしなく退屈。
なので、恐らくヴィンセント・ギャロ好きな人が観ればあのいくつもの長〜い心情描写（だよね、あれは）に付き合えるだろうけど、そうでない（というかよく知らない）私は「…もう早送りしていいですか？」と思っちゃいました。スンマセン。
でも心理描写自体は結構上手く描かれてると思います。
ただ、観る者に向かって「俺の傷心の理由が分かるまでとことん付き合ってくれ！」と訴えてる感じがあるだけで。
観客を主人公の悩みに付き合わせたいのなら、もうちっと演出を工夫して欲しかったかな。
あらすじは結構良いと思うんだけど…。
