世間的に、シリーズ1の名作と言われているMOTHER2。
グラフィックも音源もボリュームも、1より格段に上です。
町の人達との会話も前作以上にユーモアのあるものばかりで、いろんな人に話しかけるのが楽しかった。
このゲームが出た時は既に主人公の年齢を追い越していたんだけど、そんなことは関係なく世界観にどっぷりと浸かることができました。
ただ…ちょっとねえ。
オープニングの時から感じたんだけど、前作にあった独特の雰囲気が、2にはないような気がするんです。
上手く言えないんだけど、1は子供である主人公が大人の世界に介入して、彼らの協力を得るために奔走するイメージなんだけど、2は最初から大人達が主人公ネスの背丈まで膝を屈めて、親身に相手してあげてる感じというか…。
要約すると、2のネスは1の主人公と違って大人の世界を最後まで見ることができてないってこと。
大人達が作ったテーマパークで、冒険者ごっこをしてるイメージなのです。
どこまでもネアカなノリで進行する2は、寂寥感を漂わせた翳りのある1とは全く逆方向の位置にあるんじゃないかな。
だから「文句なしに面白い!」とは言えるんだけど、どうもこれをMOTHERの続編と思うには抵抗があったんですね。
でも今年、MOTHER3をプレイして、そんな2の見方が変わったんです。
詳しいことは、3の感想で書こうと思います。