こつぶがゴロゴロ。

主にネタばれ感想を呟いてます。

ミッション8ミニッツ

「時間軸を扱ったSF映画」と言っちゃえば、カンの良い人は結末がすぐに分かっちゃうかも。

有名なシュレディンガーの猫みたいなお話でした(たとえが違うかな)

面白かったことは面白かったんですけど、なんか腑に落ちないことが。


主人公に体を乗っ取られた人の人格は消えちゃったんだろうと思わせるところも「なんだかな~」ですが、何よりも…。

主人公が別人の体で別の時間軸を生き、その世界の瀕死の主人公はこれから起こるだろう大きな事件で別の時間軸へ…を繰り返すようだけど、これって最終的に別の時間軸の主人公が悲惨なことになるんじゃ…。

だって、主人公が事件を解決するというのをずーっと繰り返していけば、それだけ別の時間軸の瀕死な主人公がミッションをこなす機会が伸びるわけで、どんどん瀕死の状態で生かされる期間が長くなるってことですよね。

最後の最後まで生かされ続け、事件を終える前に寿命が尽きてしまうか、または何十年後の未来まで延命処置されて、父親に謝ることができなかった主人公も出てくるわけで…。


そんなことを考えてしまう、色々な意味でもやもやする映画でした。