ボロボロだったけど、とうとうクリアー!
あー、敵が妙に固いゲームだった。まさかこのゲームにまでロケランや機関銃がでてくるとは
思わなかった。
このゲーム、難易度といい謎のばらまき方といい、初代SIRENに少しにてるなあ。
まあ、SIRENほどには「うがーーー!!!」と頭を掻き毟ることはなかったけど。
操作性もストーリーもクセがあって万人受けは少し難しいと思う。
個人的には、ゲームとしての面白さは味わえたし、ストーリーも結末を知りたいという気にさせてくれたから満足ではあるんだけど…。
でも、初代SIRENだって当時は賛否両論だったしなあ、このゲームも後からどんな評価で固まるか分からないです。
今度、キッドの追加エピソードも出るそうだし。やってみたい。
EDの曲も凄く良かった。
ところでストーリーについて、ちょっと思ったことを。
ここからはネタバレです。
まずエンディング。
EDでは「セバスチャンはちゃんと現実世界に戻れたのか?それとも…」て感じの終わり方だったんだけど、個人的には現実に戻れたんじゃないのかなと思います。
まず、なぜEDがSTEMの世界の中のままという疑惑が生まれるのかというと、何といってもセバスチャンの耳鳴りシーンがあるからですよね。
それがあるから、最初は私も「精神世界のままってオチ?」と考えたのですが、チャプター1で拾える記録書のことを思い出しまして。
あの文面には、STEMに繋がれていないスタッフ達まで多大な影響を与えた記載がありました。
さらに、「あの男が現れた」と。
あの男とはルヴィクですよね、きっと。
記録書がSTEMに繋がれた「誰か」の記憶のものだとすれば、記録書に書かれてる、ルヴィクが現れた場所は、実験が行われた現実世界だったということじゃないのかな。
そして、 記憶の持ち主の「誰か」は、現れたルヴィクによってSTEMに繋がれてしまった実験スタッフなんじゃないかと。
もちろんオープニングのパトカーのシーンは、既にSTEMの世界の中だと思います。
それにあの記録書の実験も、単にSTEMの世界の中で起きた出来事で、その時に書いたのだと考えたって、辻褄が合っちゃいます。
ただ、ルヴィクの研究目的だった「ラウラを生き返らせる」ということと、ルヴィクが「奴らの装置はまがい物だ」と言っていたことを考えると、ルヴィクの考えるSTEMの効果は、人間同士の精神を混ぜ合わせて精神世界を作るというより、その大きな力を利用し、ラウラを現実世界で具現化させようとしてたんじゃないかと思うんですよね。
実際にルヴィクは具現化できたんだし。
その真意に気づいたからこそ、謎の組織がキッドを送り込み、レスリーとの融合を阻止しようとしてたんじゃないでしょうか。
で、一度STEMでルヴィクに汚染しかかってたセバスチャンは、現実世界でもルヴィクの存在を感じ取ると耳鳴りするようになっちゃったとか。
つまり、ゲームではルヴィクの作った世界と組織の作った世界、そして現実の世界が出てきていて
①.オープニングからルヴィクが初登場するまで…キッドの所属してる組織が用意したSTEMの世界
②チャプター1からチャプター15まで…ルヴィクが作った世界
③EDでセバスチャンがSTEMシステムから目が覚めて脳を○すまで…謎の組織が作ったSTEMの世界(ここでも既にルヴィクの世界が具現化しかかってる)に戻ってる
④EDで脳を○して二度目の目覚めから…現実の世界
という段階を踏んでたんじゃないかと。
ちなみに、上記の理由以外でも、キッドがセバスチャンに対し「あなたが良い人だから」と言ったり、EDで目が覚めたセバスチャンに対し「シーっ」と口に指を当てて、寝たふりをさせてから「放っておいて」と言ったりするところでも、キッドはセバスチャンを助けたかったんじゃないかな。
まあ、「誰も逃げられない」とも言ってましたけど、セバスチャンの手帳で「セバスチャンが法から外れたことをする度にキッドは何か言いたげな顔をする」というところから、キッドが常人のような良心も持ち合わせてる感じを受けますし、セバスチャンに対しSTEMから解放しないなんて冷酷なことはできないんじゃないかと。
そして、SWATがセバスチャンを見ても驚かなかったのも、現実で「行方不明のセバスチャン達がビーコン精神病院にいる」情報を掴んだうえでの突入だったからなんじゃないかなと思いました。
まあ、これは、そうだったらいいなーという、願望込みの感想です。
だって、ゲームで主人公が元の世界に戻れないなんて、モヤモヤしちゃいますもんね(じゃあSIRENは…)
次は教団のマーク。
あのマーク、もしかして灯台とその光を抽象化したもんじゃないかと。
で、レスリーの服にも灯台らしきマークが。これは精神病院のシンボル。
ということは、ビーコン精神病院と教会は関わりがあって、精神世界の灯台も、教会絡みの人間の記憶が反映されてるんじゃないのかな。
そう考えると、キッドの所属する謎の組織は実は教会…というか教団のようなもので、STEMを使って理想郷を作り上げようとしてたのかも。
街から人いなくなるんじゃないかと思うくらいの勢いで、次々と行方不明者が出てるみたいな記述もあったところから、精神世界、または現実で具現化した理想郷に、人々を招き入れようとしていたとか…。
でもこのゲームの生みの親がバイオハザードの人だと考えると、単純に国家レベルの巨大な組織ということも考えられますね。
で、灯台。
灯台の光を浴びる度に何かが無くなっていくみたいな手記もあったし、あの世界の灯台は、組織が被験者の記憶を書き換える、または破壊するために作ったとも考えられます。
セバスチャンがマイラやリリーに関する手記を読んでも無反応だったりするのは、大切な記憶…というか思い入れが、灯台の光によって奪われていたせいなのかも。
…なんて。
DLCが出たら全否定されそうな妄想を長々と語っちゃいました。
いずれにしろ、キッド編でセバスチャンやジョセフの結末がはっきりすると良いですよね。
ていうかジョセフ、生きててくれー!
レスリー、どうか完全消滅したわけではありませんように…。
そしてセバスチャンをまた続編で動かせる日が来ますように!