こつぶがゴロゴロ。

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マッドマックス 怒りのデス・ロード の感想


 やっと観ました、マッド・マックス2のリメイク版。
1はなかったことにされてるのかと思いきや、元警察官という設定をしっかり拾ってて、ちょっと笑ってしまった。


 ストーリーは…正直に言うと特筆するものが無かったのですが、これはまあ原作でも同じようなものだったのでいいとして。

カーチェイスとアクションに関しては、メル・ギブソン版より数倍レベルアップしてたし、カーチェイスシーンと音楽のシンクロも「ターミネーター2」並に凄くて、迫力満点な映画となっている…はずなんだけど。

観ている間、ずーっとつきまとう違和感が。

演出もBGMも文句ないレベルなのに、絵面に薄味というか物足りなさを感じてしまったのです。

何故だろうと不思議に思ってたら、中盤辺りで敵の8割ぐらいが丸坊主かスキンヘッドであることに気付きまして。


つまり、モヒカン頭とアーマー付き革ジャン要素が足りない。

 

 メル・ギブソンのマッド・マックス2は、「アーマー付き革ジャン(しかもタイトなやつ)を着た主人公が、同じくアーマー付きヘヴィメタファッションのモヒカン頭と戦う」という図がインパクト大だったわけで。

今回は、ジョー配下の敵が全員スキンヘッドであることと、原作のモヒカン並に強烈なキャラクター性を持ったライバルがいない為に、映像もアクションも音楽のシンクロ率も高レベルでありながら、インパクトの薄い映画となってるように思いました。

 一方主人公のほうも、原作とは違って上半身も下半身もタイトな服ではなくなった為、平凡なビジュアルに。
更に、今回は主人公マックスの逃亡よりフュリオサのカーチェイスの方がド派手で印象的だったのもあり、主人公としての存在感もいまいち。
フュリオサが出てきてからは、「主人公フュリオサに力を貸す助っ人の脇役マックス」で収まってしまったように感じました。

 

 とはいうものの、今回の感想になったのは原作を観たことがあるからで、リメイク版が初鑑賞だった人にとっては、物足りなさも感じず只々楽しめたのではないかと思います。


 なので、今回はキャラクターの印象の薄さを除けば、良い感じに仕上がったリメイクであると思います。
カーチェイスシーン目当てにリメイク版を観ても損は無いかも。

 

 …それにしても、マックス役のトム・ハーディはいつからあんな渋い顔になったんだろう…。