こつぶがゴロゴロ。

主にネタばれ感想を呟いてます。

フレイルティ 妄執

 

 雨が降る夜、神の手連続殺人事件の対応に追われている警察署に「フェントン」と名乗る男が現れた。

彼は神の手の犯人が弟のアダムであると告げると、半信半疑の刑事に忌まわしい過去を

静かに話し始めた。

「天使の啓示」を受けて「悪魔」を「滅ぼす」父の使命を手伝い続けた、幼い兄弟のことを。

 

 一見すればありがちな「どんでん返し映画」。

でも、落ち着いて考えると伏線の張り方がうまく出来てることに驚かされます。

観てる間は「いくらなんでもここまでやれば目撃情報とか出るだろ~」「現場へ行くのに二人だけで向かうなんて無用心過ぎ」などと、

ストーリーの綻びにいちいち突っ込みを入れてたんですが、実は綻んだ部分こそが重要な伏線となってるのがニクい。

どんでん返しに関しては「それは反則だろ~」と思う人もいるかも知れない類のものですが、

この映画は観客が斜め目線で見るようになれば、監督としても「してやったり」なんだろうな。

 

 

ちなみに今回でようやくビル・パクストンの顔を覚えることができました。

ささやかな喜びです(笑)

この人作品ごとにコロコロ印象が変わりすぎ。