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隻狼プチ考察11:源の宮の人々が仏教を嫌ってそうな理由って

 

 

 霧の幻で、水生村の人々を惑わせていた霧ごもりの貴人。

彼の居座っていた廃寺の木には、僧侶と思わしき人が逆さ吊りにされており、寺内部でも仏像にお札が沢山貼られていて、まるで仏の加護が発動しないようにしてた様子でした。

また、水生村の神社の建物内でも仏像らしきものが破壊されてたりなど、どうも貴人…源の宮の人々は、仏教に憎しみを持っているフシが見受けられます。

 

しかし、源の宮の人々の恰好を見れば平安時代あたりで時が止まってるようで、屋敷には北斗七星の描かれた式盤が置かれていたのを見ると、彼らは陰陽道が基本のようです。
ということは、もともと神仏習合の精神は持ち合わせてた人達なわけで、本来なら仏教を目の敵にすることはないわけです。


では、彼らが仏教を忌む気持ちはどこから来ているのか?と考えると。

恐らく、源の宮の人々の目的と桜竜の目的が相反してることが関係してるんじゃないかと思うんですね。

先に結論を言っちゃうと、「彼らが仏教を忌むのは、葦名の仏教の象徴である仙峯寺の目的が『桜竜を帰郷させる為』であることを知ったから

ではないかと思われます。

 

要するに、「永旅経・竜の帰郷の章」が記された時から、源の宮の人々は仏教を忌むようになったのではないかと。
 

 神域で桜の跡?を祀っていたり、竜の舞面の説明で「竜に舞を捧げるため」と書いてあるように、源の宮の人々は桜竜を崇めているのが分かるのですが、有難がっている理由は桜竜の影響による永遠の若さへの執着だと思われるんですね。
(源の宮にいた姉妹や壺の貴人・春長の台詞を聞くとね)

彼らは桜竜がずっと仙境に居てほしいと思っており、桜竜が元の場所へ帰ることを望んでない可能性が高いのです。

 

しかし、仙峯寺の目指す「竜の帰郷」が行われれば、仙境から桜竜が居なくなる為、不死の恩恵が受けられなくなるかもしれません。

 だから、帰郷を望む蟲憑きの象徴である仙峯寺=仏教を忌むようになったのではと思います。

 

 また、破戒僧の説明で「源の宮の門を永く守らせるなら死なずが丁度いいだろう」という記述から察するに、恐らく力関係は「源の宮>蟲憑き」だと思われるのですが。

もし経典通りなら、桜竜にとって正しいのは蟲憑き(仏教)の方にあることになり、そうなると源の宮の立場が無いわけで。

飛鳥時代蘇我氏 vs 物部氏ではないですけど、今までの上下関係というか勢力図が変わりかねない危険がある、ということもあったのではと思います。

 源の宮の門番である八尾比丘尼が「破戒僧」と呼ばれるようになったのも、蟲憑きなら竜の帰郷を願わなければならないのに、帰郷を反対する側の源の宮に使役されていたから、という理由だったのかもしれません。

 

以上、今のところ考えられる理由でした。

 

…隻狼のアップデートまでに源一郎と一心のやつをUPできればと思ってたけど、このペースじゃ無理かも;。