こつぶがゴロゴロ。

主にネタばれ感想を呟いてます。

あの夏、いちばん静かな海。

 聴覚障害を持つカップルの、ひと夏の思い出を描いた物語。

大したストーリーはないんだけど、静かな二人の日常とサーフィンへの情熱が、とても印象に残ります。

ストーリーを楽しむというよりは、素晴らしいカットと演出を堪能するタイプ。

北野映画は大体がそういう傾向だけども)

聴覚障害者を主役にするのが感動狙いで計算的、あざとい、という意見をけっこう聞くんですけど、私は逆に、耳の聞こえない二人が主役だったからこそ、素直に感動することが出来ました。

サーフィン仲間との交流とかラストとか、もし主人公とヒロインが健常者だったら、たぶん静けさの演出が浮いちゃって、すごくあざとく感じたと思う。

そういう意味で計算づくな映画なんだろうなあと思いました。

個人的には、北野映画で上位に入るくらいに好きかも。