大したストーリーはないんだけど、静かな二人の日常とサーフィンへの情熱が、とても印象に残ります。
ストーリーを楽しむというよりは、素晴らしいカットと演出を堪能するタイプ。
(北野映画は大体がそういう傾向だけども)
聴覚障害者を主役にするのが感動狙いで計算的、あざとい、という意見をけっこう聞くんですけど、私は逆に、耳の聞こえない二人が主役だったからこそ、素直に感動することが出来ました。
サーフィン仲間との交流とかラストとか、もし主人公とヒロインが健常者だったら、たぶん静けさの演出が浮いちゃって、すごくあざとく感じたと思う。
そういう意味で計算づくな映画なんだろうなあと思いました。
個人的には、北野映画で上位に入るくらいに好きかも。