北欧の神話をリアルな3Dアニメで表現した映画で、アンソニー・ホプキンスやアンジェリーナ・ジョリーなど
有名な俳優がそのままの容姿で出演しています。
映像は時々CG臭さが目に付くことがあるのですが、全体的に見ればかなり実写に近い仕上がりだと思います。
ただ…。
今回で確信したんですけど、私にはリアル系の3DCG映画は合わないみたいです。
過去にファイナルファンタジーやFF7のアドベントチルドレンも観たんですが、どれもCGの凄さに一瞬だけ目を奪われただけで、アクションやストーリー展開には全く引き込まれませんでした。
その原因は、脚本と演出がダメダメだからだと今まで思ってたんですが…。
この映画を観てみると、脚本や演出には問題ないのに、やっぱり途中で欠伸を噛み殺しながら「早く終われ~」と思ってしまったんです。
何故だろうと不思議だったんですが、ちょっと考えてみると、観ていて俳優の魅力と演技の繊細さが伝わってこなかったのがあったんですよね。
キャストを見てみると、主要人物の俳優さん達は他の映画で見かけた名のある人ばっかりだったんですが、CGの彼らを見てすぐに分かったのって、もともと漫画的な顔立ちをしてる(?)アンジェリーナくらい。
それ以外の俳優さん達は、ほとんど分からなかったんです。
この辺りで、なんだかリアル系のCG映画の限界が見えたような気がしました。
結局、現在の3DCGの技術って、俳優の存在感や繊細な表情の演技を現すレベルまでは、まだ行き着いてないんでしょうね。
俳優の顔とその筋肉をそっくりそのまま再現できても、喜怒哀楽の微妙なさじ加減というか、役作りをして演じる表情までは難しいんじゃないでしょうか。
この映画を観て一番感じたことは、俳優と呼ばれる人達は、桁外れの個性と魅力を備えた演技のプロであるんだなということでした。