こつぶがゴロゴロ。

主にネタばれ感想を呟いてます。

サイコブレイク コンセクエンスの感想。

コンセクエンスをクリアー。今回も感想を。

ゲーム部分に関しては、本編とアサイメントをやってきたのなら問題なくクリアーできるレベル。
途中から銃も撃てるようになるし弾薬も拾えるので、前回ほど頭を使う場面はありません。

が、代わりに銃に込められる弾薬は一発だけという制限を設けていることと、敵が複数人で襲ってくるパターンを多用することで、前回のようなギリギリ感を出している印象を受けました。
なので、やっぱり本編のセバスチャンの時より不自由さが付きまとう作りではあるんですが、縛りプレイ(?)が好きな人達には楽しいゲームになってるのではないかと思います。


ただ個人的には、今回は核心に迫る(多分)イベントが目白押しだったせいで、「早く真相を知りたくて先に進みたいのにゲーム部分が邪魔をする」みたいな感覚に囚われ、少しストレスが。
勿論、クリアーして2回目プレイに突入すると、そんな煩わしさを感じずにゲーム部分を楽しむことはできるんですけど…。

で、やっぱり今回もDLC最大の難関がシェード(ライトウーマン)。前回と同じような隠れんぼをさせられ、またしても死亡回数を稼いでしまい、トホホです。
あとはケミカルライトを何本でも投げられることに気づけず、ほぼ暗闇の中で電源復旧させるという、無駄な苦労をしたりとかー…。

 

次はストーリーについて。ここからはネタばれで。


クリアー後の第一の感想。

「本編とアサイメント、コンセクエンスって、もしかして作ってる人バラバラ?」

なんというか、ゲームのストーリーや演出のテイストが、それぞれ違ってる気がします。
設定も、本編、アサイメント、コンセクエンスでそれぞれ微妙に食い違ってるような…(詳細は後で言います)

後はミスリードを誘おうとしてるのか、いささか無理のある会話や言葉選びが多いように感じました。
それが顕著に表れてたのが、公園での上司(セバスチャン)とキッドの会話。
あそこは元々本編の頃から違和感を覚えていたところでしたが、今回では更に違和感が。
上司の会話とリンクさせるより、セバスチャンと会話してたことにしていたほうが、まだ自然だったと思います。

そういう場面があちこちにあるもんだから、コンセクエンスで明かされる事実って、もしや本編の後に考えた即興の後付なんじゃ…と邪推してしまいました。
そうでないことを切実に祈ります。ホントに。

続いて第二の感想。
「キッドったらなんて良い子なんだろう(ホロリ)」

キッドにとっては、組織だけじゃなくセバスチャンとジョセフのチームも「帰る家」だったんだね。
特にセバスチャンに対しては、親切にされてきたから情にほだされたって感じなのか。
だから「彼女の面倒は俺が見る」と言ったセバスチャンを撃つことができなかったし、ジョセフも殺したくなかったわけだ。

エージェントもキッドの情にもろい部分を懸念したからこそ、「あくまで部下として接しなさい」と念を押したんだね。
レスリーに対しても最後まで優しさを向けていたし、やっぱり本来のキッドは面倒見の良い、思いやりのある女性なんだろうな。
続編ではセバスチャンやジョセフと和解して、偽EDのように和気藹藹とできるといいね。
まあジョセフはEDでメビウスに引きずられて行かれたからどうなるかは分からないけど、一応生きてるようだし。


で、次はストーリー全般の考察もどき。

STEMのワイヤレスを考えてたのはルヴィクだったんですね。いや~、勘違い。
メビウスがシステムを使う目的も、「人類の救済」のため思想統一を行うんだとか。

暗い先を照らす光がメビウスということだから、上司に後光が差してたりSTEMの灯台があったのも、そのことを意味してたんだね。
そして灯台(病院)の光を使って、繋がれた人達の頭を真っ新にし、思想を植え付けようとしていたということか。
だけどシステム内にいるルヴィクの意志のせいで、頭が真っ新になった被験者は思想を植え付けられる前にホーンテッド化しちゃうってことなんだろうな。

STEMが「恐怖を知り、支配することで力を得る」という機械らしいので、相手の恐怖心を糧にして何らかの力をつけるようだけど、これがラウラを生き返らせる手段になるんでしょうか。キッドの上司もルヴィクの手紙も「力」という言葉を使っているから、やっぱり単に自分の世界を他人の頭の中でも構築できる、ということだけではないってこと?
超心理学というワードまで持ち出されてきたし。
これが明かされるのは、続編になっちゃうのかな。

それを考えると、アサイメントの序盤とコンセクエンスの音声記録にあった注射の場面も、糧とする恐怖をキッドに植え付けるためだったのかなと思います。
いくつかの質問をしていたのも、きっとキッドの恐怖が何なのか探りを入れるためだったのかも。
大きな注射で入れられた薬は、ルヴィクがSTEMに触れた人全員に自分の因子を残したように、上司の因子をキッドに残すためのものだったりして。

そういえばSTEM内のキッドの上司は、ルヴィクやキッドの心が作り出したものなのか、それとも上司がキッドに注入した薬を介してSTEM内に入ってきたのか、よく分かりませんでした。
ルヴィクの手紙には、かつてキッドの上司がSTEMに入って恐怖を体験したと書いてたので、実在はしてるんでしょうけど。

いずれにせよ、「私は永遠に君と共にある」と言い残しているので、ルヴィクのように上司が望めばいくらでもキッドを支配できるということを示唆はしているんでしょうね。
ただ、その上司もルヴィクにいつでも支配されるような因子と刻印を残されてるようですが。

EDについては、本編と同じように現実かSTEM内かという微妙な終わり方をしてますが、個人的には現実だろうと考えてます。
現実であってほしいという願望もあるんですが、なんといっても、STEM内で見せられる恐怖を再度味わう勇気のないらしいキッドの上司が、STEM世界にいられるとは思えないので。

ただし、EDの最後で上司が「誰も」といった通り、セバスチャン達の中にあるルヴィクや上司の因子のせいで、STEMから切り離されても彼らと共鳴しちゃうんだろうなと思います。


最後に、コンセクエンスで気になったことをいくつか挙げます。

①序盤ではキッドが「セバスチャンやジョセフはワイヤレスでSTEMに引き込まれた」と言っている。だが、ラスボス戦前の有線のSTEMに自分が繋がれてるのを目にする場面では、「『彼ら』と同じように私も繋がれてたんだ」と呟く。
どの時点でセバスチャン達が有線のSTEMに繋がれていたと知ったのか?

②マルセロの手記では、レスリーの力をメビウスから隠し続けていたらしきことを書いているが、回想シーンではマルセロがキッドの上司にレスリーの力について解説している。
これはキッドの上司がメビウスとしてではなく独断でSTEMを利用しようとしており、マルセロもそれに加担していたということなのか?
それとも、見聞きしたどちらかの回想が偽物であるということなのか?

③セバスチャンの手記によると、マイラの失踪はキッドが刑事として配属された翌月と示されていたが、コンセクエンスでは失踪後にキッドが配属されたことになっている。どちらが正しいのか?

④キッドの目の色は紫色だが、訪ね人のキッドらしき少女の目の色は茶色と記されている。

⑤ボイラー室で取れる本編の実験記録では「エージェントが取得データを回収…」と書かれていたが、アサイメントとコンセクエンスでは、マルセロのワイヤレス実験はメビウス抜きで行ったことになっている。
エージェントは上司が個人的に手配した人間なのか?それとも実験記録はワイヤレス実験とは別の時のものなのか?

⑥本編ではセバスチャンが勘の良い刑事であることを示唆されていたが、コンセクエンスではジョセフがそう言われている。

⑦本編とコンセクエンスの「現在のSTEM」のカレンダーは2005年だった。これはルヴィクが脳を摘出されSTEMに繋がれた年なのか?


などなど。

他にもあるんだけど、きりがないのでとりあえずこの7点だけ。
これらは設定ミスなのか、それともミスリードなのか。
はたまた、本編のタティアナが言ってた「記憶は書き換えられてしまう」ということを、メビウスかルヴィクにより、行われてしまっているということなのか。

結局そこら辺が、最後までよく分かりませんでした。
また新たな解釈を思いついたら、考察その2を書いてみようと思います。

それにしてもこういうの、ロスト・ハイウェイを思い出しちゃうなあ。
話が繋がりそうで繋がらないとこが。


なんか、まとまりのない感想ですいません。
とりあえず、コンセクエンスをプレイしたら、サイコブレイクの続編がますます出てほしくなりました。
ここまで考察が楽しかったのは、FF7以来だったので。

ただ続編出るとしたら、ロード時間と一撃の死は極力減らしてほしいです。
銃を使っての戦闘やスニークキルは面白いから、それらをとことん追求してくれたら嬉しいな。

 

最後の最後に余談。
マイラの顔がモブに使われそうなタイプの顔でびっくりでした。
いや、美人なことは確かなんだけど、キッドみたいに漫画チックな個性が無いというか…。
上司の顔も、口の辺りがジム・キャリーに似ててイメージが違った。