こつぶがゴロゴロ。

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隻狼プチ考察10:回生の力と国盗り戦と


 

 弦一郎と一心の考察を書いてみたら、他の考察も語る必要が出てきてゴチャゴチャになってしまった。
なので、整理する為に考察を分割しようと思います。
ということで、まずは回生に関するぷち考察を。


 狼は九郎との不死の契りによって、その場で生き返る能力「回生」を得ますが、この力は3年前から使えていたわけではないようです。
というのも、不死となり最初に親しくなる人物…仏師と出会うまでは、彼が生き返る…というか、活動できるまでの時間がとても長いためです。


その様子をまとめると、


①例の夜から3年間「腑抜け」状態が続き、花菖蒲の文によりやっと覚醒する。

②と思ったら、夜も明けない内に弦一郎に敗れ倒されてしまう。
  仏師曰く「屍かどうか分からない」ような状態に。

③やがて荒れ寺で目覚めると、仏師殿に「拾ってから随分経つぞ」と言われる
 (恐らく②と③の間に葦名と内府は一度交戦している)


というような感じ。
③の仏師登場後からは、その場で復活…回生が使えるようになります。

 

これらが意味するのは

「自力で復活するには長い期間を要するが、不死の契約後に誰かと交流すると、次回はその者の生きる力も奪うことで復活を早めることができる」

ということなのではないかと思われます。

 

なので序盤の交流者が仏師殿一人だけの場合、2~3回死んだ辺りで仏師の竜咳イベントに突入することに。
また、野上親子や穴山など交流する人物が増えていくと、彼らが奪われる力の量も軽減されていき、竜咳になるまでの猶予も長くなります。


 ところで思い出すのが、エマが言っていた「かつて葦名に竜咳が広まり、誰も助からなかったと道玄から聞いた」というような台詞。
この言葉から、流行ったのは道玄が存命中でエマが物心つく前の時代であると推察され、当時に竜胤と契約した者と言えば「巴」を思い出すのですが。


ここで少し疑問なのは、葦名に竜咳が流行するほど、巴は沢山の葦名の民と交流し、そして何度も死んだのか?ということです。

人付き合いの方は彼女が外交的な性格だったと考えれば何とか辻褄が合いますが、病を流行させるほど回生したと言われると、「巴って一心が一目置くほどの剣士だったのに、そんな女性が何度も死ぬなんて、いったい誰と戦ってたの?」と思うわけです。

なので、まず思いつくのは、巴が一心の助太刀として戦に参加していたということ。
そして、敵将の田村とその配下の強さが、蟲か何かの影響で人外だった可能性です。

というのも、OPの全盛期一心と田村の戦いは互角(多分)だったことと、その時に持っていた一心の刀の鍔が、黒の不死斬りと同じっぽかったから。
敵軍が不死者やそれに近い存在だから不死斬りを使っていたのだと考えると、巴が苦戦したのも納得できます。

 

ただ、そう考えても巴の死だけで国中に病が流行するほどの影響を及ぼすのはやっぱり少し苦しいかなと思うので、更にもう一つの可能性を言ってみると。

あの国盗り戦に参加した竜胤と契約した者は、巴1人では無かったのではないかということです。
不死の契約を交わした者が複数人いれば、それぞれが回生を行うことにより病を流行らせることができますし。

全員が丈と契約したのか、それとも当時は他にも竜胤の御子が何人もいて各々と契約していたのかはよく分かりませんが、戦の為に竜胤の御子とその契約者が動員されたのかもしれません。

 

で、ちょっと話がズレるのですが、多分この戦の時から葦名衆は変若水を利用していたのではと思うのですね。
道玄がかつて変若水を調べていたのは、個人的な研究というより、戦に勝つ為の研究だったんじゃないかなと。
でも、当時の効能では赤目になるまでには至らず、水生村の村人の幽霊状態の一歩手前ぐらいの段階で止まってたんじゃないかなと思います。

葦名衆の強者のほどんどが忍殺2回必須だったのは、それの影響だった可能性があります。


そして、黒の不死斬り(多分)を一心が使っていたのは、田村を殺す以外にも「何か」を黄泉返えらせる為だったと思われるのですが。

 

これ以上は長くなるので、今回はこれまで。