うーん、ちょっとだけ人間模様の視点が狭い気がする。
狭い視野の中で登場人物がキツキツになりながら行動してるようで、見てて窮屈に感じるんです。
偉そうに言ってしまうと、この監督ってエキセントリックな主人公達だけに注目してて、それ以外の脇役やエキストラまでにはあんまり目がいってなさそうだな〜、なんて。
これは同じ監督が撮った「ブギーナイツ」の時にも強く感じたんですけど、人間の強さと弱さだけがやたらと強調されてて、強弱の中間がほとんどないんですよね。
だから登場人物達の感情の起伏が、少しオーバーに感じるんです。
あ、でも「ブギーナイツ」よりは息苦しさを感じなかったので、視野は広がってるんじゃないかと思うんだけど。(何様)
だから、もうちょっとゆとりを持った感覚で撮られてたら、いい映画だな〜と素直に思えてたかも。
私にとっては「惜しい映画」です。
この映画のいいところは、ラストの「あれ」。
あんなもんで真っ向から意表を突いてくるとは思いませんでした。
あーゆー突拍子もないもんが襲ったら、深い悲しみだろうが絶望だろうが一瞬にして忘れちゃえるだろうなあ。(たくさんの●●●は可哀相だけど)
キワドい「偶然」と「奇跡」を扱ったこの物語らしいオチだと思います。