数年前に通信販売で、青汁を固形化した健康食品を買いまして。
それは小さな四角形で抹茶のような緑色の、いかにも体に良さそうな代物でした。
一ヶ月くらい食べ続けてたのですが、当然というかなんというか、あんまり美味しいとは思えなくて、しかも段々その味にうんざりしてしまい、結局追加注文することはありませんでした。
で、今年にソイレントグリーンを観たら、その健康食品を思い出しちゃって。
あの味が口の中に広がったような気がして、思わず「ウゲッ…」となってしまいました。
…あーいやいやいや、勿論感想はそれだけじゃありませんよ!
この映画、今の時代に観ても、結構ゾッとします。
今のところは飽食時代ですけど(先進国が)、でもこのままだと近い将来は確実にあのような状況に陥ってしまうだろうし。
こうなると真っ先に目を付けられるのは、老いた人達ですもんね。
そして女が部屋の家具の一部扱いされてるのも、本当に不気味。
遠い昔の女性に対する礼儀が確立されてない時代では、まさにこんな感じだったんだろうな。
もし人類全体が追い詰められた時、どれだけの男が女に対してモラルを守り続けてくれるのか。
そう考えると、この映画で起こっていることは、決してフィクションだけでは片付けられないものがあると思います。
…でも、やっぱり私の中のこの映画のイメージは、あの青汁食品なんだよなあ。
申し訳ない。