今日は母の日!!
ということで、母と一緒に映画館で観てきました。
私はもともと字幕派なんですが、目の悪い母には読み辛いだろうということで
3D効果もある吹き替え版を選択。
鑑賞が終わり、映画館から出てきた親子は…。
しばらく無言でした。
いや、何というか、ネイチャーに求めていた要素が違っていました。
私はてっきり前作の「アース」のような、世界中を跨いだ映像になると思ってたから、結局アフリカだけで完結したこの作品に、肩透かしをくらった感が凄かったというか。
もっと次は南極、次はアマゾン…というように、世界を転々としていくのかと思ってました。
少なくとも前作の「アース」はそんな感じだったような。
テーマは多分、「水の恵みによってすべての命は生かされる。それは人類も例外ではない」
てことなんでしょうか。
でも、どうもテーマより「最新技術で映した映像集を見せる」ことが先行してる気がします。
もしかしてこの映画、映像撮った後にそれらしいテーマを考えたんじゃないの?と邪推するほど。
観客が観たいと思う映像と、製作陣の見せたいと思う映像の趣が、見事に違ってました。
映像に関しては、作中に出てくる砂漠や溶岩、大河の荒ぶる映像には圧倒されます。
だけど、もっと見たいと思うとすぐシーンが切り替わり、そこに棲む生物をしつこく追っていくんですね。
生物の様子も砂漠や溶岩のようにあっさり終われば良いんですが、捕食しようとする様を延々と見せつけられるもんだから、痺れを切らしちゃって。
ただ、生物が動く時にサラリと流れる砂粒はとても美しかったです。
一つ一つの粒が、まるで多面にカットされたシトリンみたいに透明感があり、キラキラ。
捕食シーンはいいから、こういうところをじっくり見せろと思っちゃいました。
しかも余計な効果音を入れまくるせいで、映像がぶち壊し。
ということで、私と母の感想としては「期待外れだった」でした。
ああいう映画なら、「ネイチャー」などと広義の意味を彷彿とさせるようなものにせず、「母なるアフリカ」などの絞ったタイトルにしたほうが良いと思います。
最後に悪く言うばかりでは何なので、良いところも。
スタッフロール後に、映像をどのように撮ったかを見せる4分程度のオマケ映像があるのですが、あれは面白かったです。
もう素直に「最新技術を携えた製作陣が挑む、映像作りの裏側ドキュメンタリー」として作ったほうが良かったんじゃないかと思ったくらい。
…あ。
3D効果も良かったですよ。